今日的なテーマについて、日本学術会議および委員会主催の公開シンポジウムや講演会などの記録をもとに、関連資料・解説を加え、分かりやすく編集しました。(A5判)
発刊に寄せて(p.2~3) | 日本学術会議会長 | 梶田隆章 |
はじめに(p.4~6) | 第24 期日本学術会議第一部総合ジェンダー分科会委員長 | 永瀬伸子 |
目次 | ||
第一部 人文社会科学系におけるジェンダー研究の過去と未来 | ||
言語学とジェンダー ──「日本語学」の視点から(p.13~23) | 同志社女子大学表象文化学部教授 | 森山由紀子 |
文学とジェンダー(p.25~34) | 慶應義塾大学文学部教授 | 大串尚代 |
宗教学とジェンダー(p.35~44) | 国際日本文化研究センター客員教授 | 川橋範子 |
ギリシア哲学とジェンダー平等思想 ── 古代地中海世界への帰還(p.45~55) | 千葉大学大学院人文公共学府教授 | 和泉ちえ |
美術史学とジェンダー(p.57~72) | お茶の水女子大学基幹研究院人文科学系教授 | 天野知香 |
心理学とジェンダー(p.73~83) | 福山大学名誉教授 | 青野篤子 |
法学とジェンダー(p.85~94) | 山形大学人文社会科学部准教授 | 池田弘乃 |
政治学とジェンダー(p.95~104) | 名古屋大学大学院法学研究科教授 | 武田宏子 |
経済学とジェンダー(p.105~117) | お茶の水女子大学基幹研究院人間系教授 | 永瀬伸子 |
社会学とジェンダー(p.119~128) | 横浜国立大学都市イノベーション研究院教授 | 江原由美子 |
第二部 人文社会科学におけるジェンダー問題 | ||
人文・社会科学領域における男女共同参画 ── 学術のジェンダー主流化とジェンダー統計整備の課題(p.129~136) | 東京大学社会科学研究所教授 | 佐藤岩夫 |
人文社会科学におけるジェンダー問題:学問分野の視点から ── 私たちに何ができるのか (p.137~149) | 立命館大学OIC 総合研究機構特別招聘研究教授 | 仲 真紀子 |
ギース(GEAHSS)の設立と人文学・社会科学(p.151~164) | 甲南大学文学部教授 | 井野瀬久美惠 |
研究・教育の場におけるジェンダー平等への想い── 第5次男女共同参画基本計画の策定と、日本学術会議及びお茶の水女子大学の取組を通じて(p.165~179) | お茶の水女子大学名誉教授・前学長 | 室伏きみ子 |
男性性というジェンダー ── 男性学・男性性研究の展開(p.181~191) | 京都産業大学客員教授 | 伊藤公雄 |
第三部 現状と未来 | ||
1.調査に見る研究者の男女共同参画の現状 | ||
『人文社会科学系研究者の男女共同参画実態調査(第1回)』について (p.193~198) | お茶の水女子大学基幹研究院人間系教授 | 永瀬伸子 |
大学教員職の男女差:雇用形態と問題意識 (p.199~209) | 早稲田大学政治経済学術院教授 | 上田貴子 |
研究者たちの結婚・子育て状況とジェンダー構造(p.211~227) | 武蔵大学社会学部教授 | 中西祐子 |
若手のキャリア不安と家族形成 (p.229~241) | お茶の水女子大学基幹研究院人間系教授 | 永瀬伸子 |
男女共同参画についての研究者の認識 (p.243~254) | 静岡大学大学教育センター講師 | 滑田明暢 |
女性研究者の活躍に向けて:ダイバーシティとインクルージョンの視点からの展望(p.255~266) | 横浜国立大学大学院国際社会科学研究院教授 | 二神枝保 |
自由記述回答に綴られた研究者たちの声 (p.267~279) | 東京都立大学人文社会学部准教授 | 杉田真衣 |
静岡大学大学教育センター講師 | 滑田明暢 | |
2.未来にむけて | ||
難航する日本の保守的なジェンダー秩序の変化(p.281~296) | デュイスブルクエッセン大学教授 | カレン・シャイア |
ジェンダーの地平と多様性(p.297~309) | 愛知淑徳大学心理学部教授 | 久保(川合)南海子 |
ジェンダー研究はどこまで来たか? ─成果と課題(p.311~322) | 東京大学名誉教授 | 上野千鶴子 |