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学術会議叢書

今日的なテーマについて、日本学術会議および委員会主催の公開シンポジウムや講演会などの記録をもとに、関連資料・解説を加え、分かりやすく編集しました。(A5判)


学術会議叢書№26


学術会議叢書26
社会脳から心を探る ─自己と他者をつなぐ社会適応の脳内メカニズム─
2020年2月10日発行 A5, 203頁, \1,980(消費税込み)

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「社会脳」とは、自己や他者の社会的かかわりを担う脳、あるいはそのはたらきをいう。
脳というわずか1リットルの小宇宙には、膨大な数の神経細胞がネットワークを形作り、様々な社会的意識を生みだしている。
コミュニケーションを介して社会的な協働生活を営む人間にとって、他者との協調・共感、競争は必須である。
複雑化する現代社会において、健全な社会適応性が失われつつあるが、その回復にも重要なのが、社会脳の研究である。
社会的意識が脳の宇宙でどのように生まれるのかは、ほとんどわかっていない。本書では、脳の仕組みからそれを探る。


目次
 発刊に寄せて(p.2~4)  日本学術会議会長  山極壽一
 発刊にあたって(p.5~9)  第24期日本学術会議心理学・教育学委員会脳と意識分科会委員長  苧阪直行
 目次(p.10~11)  
 1.自己と他者をつなぐ社会脳 (p.13~46)  日本学術会議連携会員、京都大学名誉教授、大阪大学脳情報通信融合研究センター招聘教授、日本学士院会員(認知科学・認知心理学)  苧阪直行
 2.社会脳から見た発達障がい (p.47~81)  金沢大学医薬保健研究域医学系精神行動科学教授  菊知 充
 3.協力と公正を支える社会脳 (p.83~108)  日本学術会議連携会員、名古屋大学大学院情報学研究科心理学講座教授  大平英樹
 4.社会脳とギャンブル (p.109~124)  東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科精神行動医科学主任教授  髙橋英彦
 5.精神疾患と社会脳 ── 認知機能障害からみた統合失調症 (p.125~146)  日本学術会議第一部会員、金沢大学国際基幹教育院臨床認知科学教授  松井三枝
 6.社会脳から見た自己と身体意識 ── 新学術領域研究「身体性システム」の成果から(p.147~166)  日本学術会議連携会員、東京大学大学院人文社会系研究科・工学系研究科人工物工学研究センター教授、ATR 認知機構研究所客員所長   今水 寛 
 杏林大学医学部教授  大木 紫
 慶應義塾大学医学部講師  前田貴記
 近畿大学医学部准教授  村田 哲
 附録 日本学術会議 提言「融合社会脳研究の創生と展開」(p.168~191)、用語の解説(p.192~203)    

※執筆者の所属等は令和2(2020)年2月現在のものです。

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