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学術会議叢書

今日的なテーマについて、日本学術会議および委員会主催の公開シンポジウムや講演会などの記録をもとに、関連資料・解説を加え、分かりやすく編集しました。(A5判)

学術会議叢書№30  

学術会議叢書30 
「人間の尊厳」とは ─ コロナ危機を経て ─
2023年1月30日発行 A5, 236頁, \1,980(消費税込み)
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世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、経済のみならず、社会規範や私たちの価値観に大きな変容をもたらしました。多くの感染者で混乱する医療現場では、患者一人ひとりの人としての尊厳を守るのが難しい状況となりました。さらに、死者についても、人間らしい死とその弔いが守れない事例が生じています。
すでに、with/afterコロナの世界を見据え、世界は動き始めています。このコロナ危機を経て、私たちの「人間としての尊厳」はどのように変容した(する)のか、with/afterコロナの世界では、それらは守られるのか。パンデミックによって露わになった事態を確認しながら、「人間の尊厳」について、様々な立場からの専門知を集結して、多角的に考察します。

目次
 発刊に寄せて(p.2~3)  日本学術会議会長  梶田隆章
 はじめに(p.4~17)  山梨大学名誉教授  香川知晶
 目次 
 第1章 コロナ・パンデミックと人間の尊厳(p.21~50)  椙山女学園大学教授  加藤泰史
 第2章 終末期(人生の最終段階)における治療の選択と 「尊厳ある人生の終わりを迎える権利」とは ── フランスにおけるCovid-19 禍のもたらした 「死と尊厳」の再検討の動きから(p.51~86)  法政大学法学部教授  建石真公子
 第3章 危機に瀕する人間の尊厳──臨床の現場から(p.87~113)  フジ虎ノ門整形外科病院 内科・精神科  齊尾武郎
 第4章 コロナ禍で障害のある人と家族が体験していること(p.115~146)  一般社団法人日本ケアラー連盟代表理事  児玉真美
 第5章 人工呼吸器のモテ期と人間の尊厳── 閉じ込め症候群の人びとは何を感じたか(p.147~175)  立命館大学先端総合学術研究科教授  美馬達哉
 立命館大学生命科学部助教  姫野友紀子
 特定非営利活動法人ALS/MND サポートセンターさくら会 副理事長  川口有美子
 早稲田大学社会科学部講師  鍾 宜錚
 立命館大学大学院先端総合学術研究科  柏﨑郁子
 立命館大学大学院先端総合学術研究科  田中美穂
 第6章 倫理学の立場から(p.177~210)  山梨大学名誉教授  香川知晶
 第7章 人間の尊厳とトリアージ──キリスト教思想からの応答(p.211~231)  関西学院大学神学部教授  土井健司
 あとがき(p.233~236)  関西学院大学神学部教授  土井健司

※執筆者の所属等は2023年1月現在のものです。

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